口腔ケアの目的

口腔ケアの目的は、機械的または化学的にお口の中をきれいにすることにより、 お口の中のばい菌(むし歯菌、歯周病菌)を減少させて むし歯や歯周病の予防、入れ歯による悪影響の改善、誤嚥性肺炎の防止など、 さまざまなお口の中のトラブルを改善するために行われます。
介護 大きく分けると、むし歯、歯周病、入れ歯の汚れや破損、誤嚥性肺炎、口臭等を防ぐ目的で行われます。
また寝たきりで、お口から食べれない方を、 口腔ケアするこで、食べることができるようになる。
いわゆるQOLの向上を目指すのも、口腔ケアの目的といえるでしょう。

高齢者のむし歯

若い人と比べて、高齢者のむし歯の罹患率は少なく感じますが、 高齢者の場合、初期のむし歯で痛みが出ることが少なく、 痛みが出たときには、かなり大きなむし歯になっている可能性があります。
そのため、日頃からの口腔ケアと、定期検診が必要と考えられます。
高齢者のむし歯は一般的に歯の根っこにできることが多く、 歯ぐきが減って、歯の根っこが出てきて、そのまわりに汚れがつくからです。
また入れ歯の金具が掛かっている歯もむし歯ができやすい歯なので、 重点的にきれいにする必要があります。


歯周病

歯周病は歯肉炎と歯周炎の2種類に分かれます。
歯肉炎は歯ぐきに限局した病気であり、 歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きをすると血が出る症状を示します。
その炎症が長く続くと、歯を支えてる骨がだんだん溶けてきます。
そこまで進行した病気を歯周病と呼びます。
高齢者の方々はほとんどが歯周炎であると言って間違いないでしょう。
歯周病の最大の原因は歯についた汚れで、 汚れの中にいるばい菌が歯茎に悪さをします。
口腔ケアでその汚れをとることにより歯周病の進行を防ぐことができます。


入れ歯

高齢者の方の場合、ほとんどの方が入れ歯を使用しています。
入れ歯は食事をした後、すぐに取り外して洗うことがベストです。
しかし、中には入れ歯を外さずにずっとはめておられる方もいらしゃいます。
ひどい人は1年以上も外さないで使用している人もいます。
入れ歯が外されないで、歯ぐきに当たっていると、 歯ぐきは、赤く腫れ、炎症を起こします。
また入れ歯に、非常に多くのばい菌が溜まることにもなります。
要介護者においては、自分で外せない場合もあるので、 介護する者が、定期的に外して洗ってあげる必要があるでしょう。


誤嚥性肺炎

口の中には普段から多くの細菌がいます。
口腔内常在菌と言い、口の中にいて当たり前の細菌でそんなに怖くは菌です。
しかし口の中が汚れていると、 むし歯になる菌や、歯周病になる菌等、悪さをする菌がだんだん増えてきます。
悪い菌が増えてきて、それが胃や肺の入ってきて悪さをすることがあります。
誤嚥性肺炎はそのばい菌が、肺に入って症状が起こります。
また、食べ物など上手く飲み込めなくて、気管に入ったりするのも、 誤嚥性肺炎と呼びます。
いずれにせよ、誤嚥性肺炎を防ぐには、 口腔ケアによって、口の中を綺麗にすることと、 飲み込みの練習をすることが必要です。


口臭

口臭の原因はいろいろありますが、最大の原因はお口の中の汚れでしょう。
口腔ケアで歯の汚れを取り除くのはもちろんのこと、 舌の上にも汚れがついている可能性があるので、 舌用のブラシできれいにすのがいいでしょう。
要介護者のいるお宅で、口腔ケアができていなく、 部屋の中が口臭のために臭いときがあります。
そんなとき、口腔ケアでお口の中をきれいにしてあげるだけで、 部屋の中の臭いも取れることがあります。


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