口腔ケアの注意点
要介護者の健康を維持するには、
好きな物、おいしい物を食べることは重要ことのひとつですね。
でもお口の中に問題があれば、
楽しんで食事をすることができません。
そんな要介護者のお口の健康を守るために、
口腔ケアは重要です。
しかし、要介護者の口腔ケアを行うにあたって、
健常者と違っていろいろ注意するところがいくつかあります。
ただ単に歯ブラシを使ってゴシゴシと磨くのでなく、
下記のことに注意しながら口腔ケアを行いましょう。
乾燥させない
口の中が乾燥すると、いろいろな弊害おきてみます。
口腔清拭のときにも述べたように、
乾燥した状態で粘膜に触れると、
粘膜の表面が簡単にはがれて非常に痛いことがあります。
また乾燥することで口臭もするし、むし歯もできやすくなります。
唾液などで口の中が湿っていればいいのですが、
そうでなければ、何らかの方法で湿らしておいたほうがいいと思います。
誤嚥させない
水のような液体は誤嚥させやすいので注意する必要があります。
口腔ケアでは水等の液体を使ってすることはよくあるので、
横を向かせて洗うなどして、喉に水を流れこまないようにする必要があります。
病気がある場合
要介護者の方はいろいろな病気に罹患していることが多いので、
感染症などは介護者自身が感染しないように守る必要があります。
心臓の弁に障害がある場合、例えば僧房弁弁膜症など、
歯ブラシなどで出血させた際、その傷口からばい菌が入り、
心臓に悪い影響をあたえる可能性があります。
その場合、抗生物質などの投与をして行うか、
医者に相談して行うべきでしょう。